
会社にリワーク通所をすすめられた。行く必要あるのかな?
こんな悩みを解消します。
近年はうつ病などの精神疾患で会社を休職する人の割合も多くなってきています。
そういった背景もあり、会社は再休職の再発防止策として、また休職者が復職へ向けてゆっくり心身を慣らしていくための訓練を受ける場として、リワーク通所をすすめることがあります。
簡単に自己紹介しますと、私はうつ病で休職中の車いすユーザーです。
現在治療に専念しながら復職時期を意識しつつ、復職するためのリハビリとしてリワークに通っています。
実際にリワークに通う方がよい理由を知ることで、通うかどうかを決めるときの参考になりますよ。
今回はうつ病×車いすユーザーの私がリワーク通所をすすめる5つの理由について紹介します。
もくじ
リワークへ通うべき5つの理由:うつ病×車いすでも利用できる!
私は現在リワークに通っています。
まだ週に3回の通所ですが、体調に合わせて1日ずつ増やしていきます。
朝起きて決まった時間に通勤することを想定して、リワーク支援先に通所することがまず重要なミッションです。
人とのコミュニケーションだったり、人前で発表することや資料をまとめるために必要な集中力を養ったりと学べることも多く、訓練の1つとして着実に体も心も慣れていってると思います。
医療機関のリワーク先を選んだので、そちらの主治医も的確なアドバイスをくださいます。
心理教育プログラムの1つとして学んでいるのは認知行動療法。自分の考え方の傾向やクセなどを知り、見つめなおすことができます。
そこで、リワークへ通うべき5つの理由について、私の体験談も交えながらお話します。
リワークへ通うべき理由①:休職期間満了日がせまっている
会社には3ヶ月に1回、休務届を提出しています。
その折に体調や日々の過ごし方などを、電話連絡で報告しています。
休職期間はそれぞれの会社で違うと思いますが、うちの会社では勤続年数から算出される休職期間が人によって違います。
私は休職期間満了まで約1年あり、実は昨年の春先から復職を意識していました。
復職に向けていろいろ聞きたいこともあり、昨年初夏に休職してから初めて会社へ出向けたことは大きな出来事の1つです。
その時にリワークというものがあり、出勤などの慣らしのために通うといいよとのアドバイスを受けました。
いずれ来る休職期間満了日を意識しつつ、少しでも早く復職できればいいなと思うようになりました。
リワークへ通うべき理由②:会社の制度上、時短でお試し出勤ができない
会社によっては通勤などのストレス耐性をつけるために、最初は週に2~3回、数時間からというようなお試し出勤が認められているところもあるかと思います。
うちの会社は残念ながら、そうではありませんでした。
会社の制度上、時短勤務などのお試し出勤がなく、週5日勤務は必須!
月~金の5日間フル出勤が耐えられる状況に持っていかなくてはならないことから、体力面、精神面から考えてリワークに通うという選択は私にとってははずせないと思いました。
結果、リワークに通うことにしてよかったと思っています。
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【リワーク支援先を探す方法】うつ病×車いすユーザーでも利用できる!
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リワークへ通うべき理由③:認知行動療法などの心理教育が受けられる
心療内科や精神科に通院していると一度は聞いたことがある「認知行動療法」という言葉。
たまたま長年通う私の主治医は口にしたことはありますが、やってみましょうということはありませんでした。
今回リワークに通うことになれば、認知行動療法を学べるというメリットは私には大きく感じました。
体力をつけつつ、精神面も認知行動療法を学んでいくことで自分のプラスになればという思いが、今回のリワーク通所には強かったと思います。
実際学んでみて、自分の考え方の傾向やクセが少しずつあらわになっていき、認知のゆがみを知ることで、自分の考え方のクセを修正していくことも可能だと感じています。(モノにするには時間はかかるそうです)
ピンチはチャンス!じゃないですが、今回臨床心理士さんによる認知行動療法などの心理教育プログラムを受けられることはチャンスだと思いました。
リワークへ通うべき理由④:週5日フル出勤に耐えうる体力をつけられる
休職を決めたときはうつ病の症状も重く、外出できるような状態ではありませんでした。
体力も筋力も精神力と同様かなり落ちているため、急に仕事に戻ることはきっと体がついていかず、また精神とともに悲鳴をあげると思いました。
まずは、週5日間のフル出勤に耐えられる体力をつける必要があると感じました。
リワークに通うことは通勤時と同様に車を運転し、安全にたどり着く必要があります。
実際に通勤するための訓練の1つと思って、体を慣らすことが出来ます。
リワークへ通うべき理由⑤:たとえ退職しても学んだことは無駄にならない
会社にはそれぞれ規則があり、受けられる制度は違います。
私の場合は車椅子ユーザーというちょっと特殊な条件があり、退職もさることながら転職など簡単にできるものでもありません。
休職した当時は復職すらうまくいくとも思えませんでした。
この先どうしたいのかを考えず、まずはゆっくりと時間をかけて治療に専念してきました。
一般の方なら、退職を決意してしまうケースもあるかもしれませんね。
うつ病が悪化しているときには重大な決断はしない方がよいとされています。
(例えば退職・転職・離婚など)
治療や寛解後に、新たに別の道を考えることもできます。まずは焦らず、無理せず、頑張りすぎず、自分に優しく過ごすことをおすすめしたいです。
もしも復職せずに退職を選んだとしても、リワークに通うことが無駄にはならないと思います!
まとめ:リワークへ通いながら心も体もゆっくり慣らしていこう
前に進むためには、まずは治療に専念することが一番。
自宅安静を続けるのもいいし、誰かの助けをかりるため実家にお世話になることもいいかもしれない。
ただ、臨床心理士や精神保健福祉士などの専門家にまかせて自分を俯瞰することも時には必要で、結果としてそれが自分のターニングポイントになるかもしれない。そう思ってリワークに通っています。
リワークという言葉を知らなかった方も、リワークに通おうか悩んでいる方も、あぁこんな人間もいるんだなと思って、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。